地元地権者(65名)が、生活を再建し、住み慣れ親しんだ街
「平井」に住み続ける「街づくりの一環」としての共同建替え事業。
          ・・・東京都建設技術協会賞受賞(平成12年)

<データ> 

  
敷地面積 2,528.68u
構造規模 SRC造 
規  模 地下1階地上21階
集会室・防災センター
延べ面積 19,955.98u
建築面積  1,158.95u

建物用途
B1F    駐車場・機械室
1-2F   権利者店舗(22区画)
3-21F 権利者住宅(46戸)
     分譲住宅(131戸)
 <経緯経過>

本地区は65区画に均等に区分された宅地(6坪)と道路(通路)及び全地権者の共有地から構成されていました。そこはもともと終戦後満州からの引揚者を中心とした65所帯の住む(後に、払い下げを受けた)全地権者の共有地でした。

 木造2階建ての店舗併用住宅が軒を連ねたこの地区は道路も狭く、建物の老朽化と共にライフラインにも影響が見られていたため、地元地権者はこの地に住み続けるためにも、協力して本事業に取り組んだのです。

 結果、この密集街区は、平井のランドマークとしての21階建てビル、そして、駅前広場と一体となったゆとりあるオープンスペースに生まれ変わり、「住み続けられる」再開発事業は無事完成の日を迎えました。干ルファプランニングシステムは、この事業にコンサルタント及び設計・監理者として約18年間あまりにわたりお手伝いさせていただきました。

 また、当事業は「駅前の老朽化した建物の再開発を図ろうとした地権者(住民)に、長年にわたり支援を行い、困難な事業を地権者と共に都心共同住宅供給事業を取り入れ、駅前広場と一体化した共同ビルを完成させた」ということで平成12年に東京都建築技術協会賞を受賞しております。